- 講演会名称:第16回 CMSAIコロキウム
- 開催日時:2024年9月4日(水)17時05分〜18時05分
- 講演会場:ファカルティルーム(7号館3階)※対面+Zoom配信
参加登録URL: https://us02web.zoom.us/meeting/register/tZwsdeuppzIsGt0UrvjMVm9ms942UcCdYb5F - 講演者:畠山 哲央氏(東京工業⼤学・地球生命研究所 特任准教授)
- 講演題目:「生命現象の理解に向けた単純性と普遍性によるアプローチ:この茫洋たる世界に立ち向かうため」
要旨:近年の生命科学における技術の目覚ましい進歩により、さまざまな生命現象に関する膨大なデータが蓄積されている。これら膨大なデータは、生命現象を定量的に制御したいという医学的・工学的という視点からは、直接的に役に立ち得るものである。一方で、生命現象を「理解」したいという理学的な視点で言えば、たとえデータが手に入っても、その茫洋たる様に圧倒されて、理解に至らないケースが多々見受けられる。人間が現象を理解するためには、まずはデータを見るための視点がなければならない。超高次元空間を直感的に認識できない人間にとって、そのような視点を得るための一つの方法は、シンプルかつ、普遍性を備えたモデルを作ることである。 本発表では、概日時計モデルやミトコンドリアの整列などの具体的な例を参照しながら、いかにして生命現象を理解していけば良いか、参加者の皆様と議論したい。